Car Entertainment Magazine GENROQ(ゲンロク)編集長 永田元輔 様に試着レビューを頂きました。
最初にこの靴を見たときに驚いたのは、そのデザイン。普通、ドライビングシューズというとスニーカーのようなものか、またはスリップオンのローファーのようなスタイルがほとんどなのに、これはまさかのウイングチップ。まるでビジネスシューズのようで、「これで本当に運転しやすいのかな」と疑問に思ってしまったほどでした。しかし底を見るとフラットなラバーソールで、しかも底が踵までしっかりと回り込んでいます。なるほど、これならペダル操作もやりやすそうです。
実際に履いてみた第一印象は、見た目の割に柔らかく、非常に歩きやすいということ。実は一般的なドライビングシューズはペダルに微妙な力を伝えるために底が薄いことが多く、そのぶん普通に道を歩くと路面のゴツゴツを感じやすい、ということがあります。でもサーキットを走るならいざ知らず、日常の運転でそこまで繊細なペダルタッチは必要ないですから、これくらい底の厚さがあった方がクルマを降りたときに快適で疲れづらく、ありがたいですね。
実際に運転してみても踵がしっかりと安定しているのでペダルの踏み変えがラクに行えます。またアクセルやブレーキをじわじわと踏んでいく微妙な力加減も、うまくペダルに伝えられるようです。底が薄いドライビングシューズほどのダイレクト感ではないですが、日常の運転シーンでは十分すぎるでしょう。個人的にはもうちょっと靴の幅が狭い方が好みですが、ウイングチップということを考えるとこれくらいの方がデザイン上のバランスがいいと思います。
クルマの運転は週末のレジャーだけではなく、ビジネスやフォーマルな場でも行うもの。そういうときに運転しやすいからとカジュアルな靴にするわけにもいきません。スーツにも似合うデザインと運転のしやすさを両立したこの靴は、大人の男のドライビングシューズとして、とても良い相棒になるのではないでしょうか。
Comentários